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女性にも多い?便秘と痔

山田:今日は、日々「痔」に悩む方々に接していらっしゃる皆さんのリアルな話を伺いたいと思います。どうぞよろしくお願いいたします。早速ですが、皆さんは同じお店で働いていらっしゃるのでしょうか?
園山:いえ、違うんです。3人とも違うお店で働いています。職種も違っていて、私と鹿野さんは薬剤師で調剤がメインの仕事。中野さんは販売のプロなんですよ。
山田:そうでしたか。じゃあ、それぞれのお店に「痔」の薬を買いに来られる人は多いですか?
三人:多いですね!
中野:店頭で相談されることは頭痛薬ほど多くありませんが、痔の薬を探しに来られている方はかなりいらっしゃる感じがします。

山田:お客様は男性、女性、若い方、年配の方など、どんな方が多いんですか?
園山:うちは妊婦さんや若いお母さんがほとんどです。すでに「痔」と診断され、処方薬で治療中の方が多いですね。
鹿野:うちも圧倒的に女性が多いです。20歳代から40歳代まで年齢はさまざまです。お母さんや奥さんに頼んでいるのか、男性本人が買いに来られることはあまりありません。
山田:それは意外ですね! 中野さんのお店もそうですか?
中野:うちは7対3で女性が多いでしょうか。男女を問わず、初めての方はショックを受けられているなぁと感じます。
山田:ショックといいますと?
中野:「やっぱり痔なのかしら?」と、不安そうにしていらっしゃいます。「なんで自分が…」とか、「自分だけが…」とかあれこれ気を回されるみたいですね。

山田:お店で、薬の陳列方法はどうされていますか? レジカウンターの後ろに棚があって、一声かけないと出てこないのか、それともセルフ方式で自由に手に取れるんでしょうか?
三人:セルフ方式ですね。
山田:「痔」の薬を買う時の様子はどうですか? 何かほかの商品の下に隠してこっそりという感じでしょうか?
中野:こっそりという印象はないですね。以前、店頭には商品は置かずカードだけを出して、何の薬か他のお客様にはわからないように奥から出してくる、という売り方をしたこともあるんですが、実際に商品を見て、手に取って安心して買いたいというのがお客様の心理だとわかり、セルフ方式に戻しました。
園山:うちにいらっしゃる出産経験者の方々は「出産したんだから痔くらい当たり前!」っていうくらいにおおらかですよ。
山田:思っていたより気軽に話せる雰囲気なんですね!
鹿野:うちの場合も、私が女性なので女性のお客様にしてみれば「相談しやすい」というのはあると思います。
園山:「塗り薬はここに塗って」とか、説明が具体的だから、男性販売員には相談しづらいでしょうね。

山田:女性同士でも、気をつけて言わないようにしていることとかありますか?
中野:「やっぱり痔なのかしら?」って気にされている方には、「痔」という言葉を使わずに説明するようにしています。例えば「血が出ている所」とか「痛い所」というふうに言い換えます。
山田:なるほど! こんなふうに配慮してもらえるなら、「お父さんの薬を買いに来ました」みたいなフリをすることもないですね。
中野:そうですね。私たちも最初は「お父さんはどんな症状ですか?」って聞いているんですけど、途中から「実は私なんですけど」って打ち明けてくださることが多いんです。最近は女子高生が「痔」という設定のテレビCMの影響もあってか、オープンなイメージになってきているみたいです。「すぐに治るのはどれ?」なんて、若い女性のほうが潔いですよ。
山田:みなさんのお店の雰囲気は予想以上にオープンで驚いています。

鹿野:軟膏と注入軟膏と坐剤、自分はどれを使ったらいいの?と聞かれることも多いです。
中野:そういう方には、症状を聞いて、症状にあった剤形をすすめますが、注入軟膏を試してみるようにアドバイスすることが多いです。

山田:薬局やドラッグストアでは、痔の薬や症状について、お客様が気軽にスタッフに相談される雰囲気が伝わりました。次回は、便秘や食生活との関連などについて専門医の先生に、お話しを伺いたいと思います。

注)本記事の内容は作成当時(2008年9月)によるものです。

山田:店頭で薬をご案内するだけでなく、一歩踏み込んで何かアドバイスされることはありますか?
鹿野:薬を一箱使い切っても出血が続くようなら、「痔」ではなくて他の病気かもしれないので、お医者さんに行くように、とアドバイスしています。
中野:うちのお店では、電話帳などからピックアップした肛門科施設リストを作って店頭に置いていますよ。
山田:お客様のことを考えた工夫ですね。ちなみに、「痔」で悩む女性はやはり便秘の人も多いですか?
鹿野:はい、多いですね。いきむ時間が長いと「痔」も悪化しやすいので、便秘気味な方は、「5分以上いきまないで!」とアドバイスしています。
中野:うちも本当に多いです。薬にたよらず自然なお通じがあるのが一番いいのですが、便秘気味の方には整腸剤をすすめるようにしています。

山田:便秘の改善からアドバイスされているんですね。生活習慣と「痔」の関係について他にも感じることはありますか?
園山:「痔」の方は辛いものは避けたほうがいいと思います。「痔」に悩む女性の中には、激辛のお菓子を食べている人がいるのですが、辛いものは、肛門を刺激して症状を悪化させることがあります。薬剤師としては、食生活についても改善してもらえるようアドバイスしています。
山田:なるほど、食生活と便秘は関連が深そうですし、痔に悩む女性には便秘の方も多いようなので、次回、専門医に詳しく聞いてきたいと思います。
三人:私たちにとって「痔」は、ありふれた病気です。お客様を取り巻く環境がもっとオープンになればいいなと思います。
山田:貴重なご意見、どうもありがとうございました!

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